llms.txt 解説:ドキュメントサイトの完全ガイド
llms.txt は、ドメインのルートに置かれるプレーンテキストファイルで、サイトの内容と、各トピックの正規の情報源となるページをAIエージェントに伝えます。これは、2003年にGooglebotにとってのrobots.txtがそうであったように、ChatGPT、Claude、Perplexityにとって、小規模で自発的ながら非常に大きな影響を持つ標準です。
要約#
- ファイルの場所:
https://yourdomain.com/llms.txt - 形式: 構造化ヘッダー付きのMarkdown
- 目的: AIクローラーにサイトの内容と確認場所を伝える
- 関連ファイル:
llms-full.txt— 同じ考え方ですが、完全なコンテンツをインライン化 - ステータス: 2024年後半にJeremy Howardによって提案され、2025~2026年を通じてMintlify、Docsbook、Cloudflare、Anthropic、Vercelなどが採用
なぜ存在するのか#
AIクローラーにはコンテキストウィンドウの問題があります。サイトマップはすべてのページをインデックスする検索エンジン向けに設計されていますが、質問に答えるAIエージェントが必要とするのは、実際に回答を含む5~50ページだけです。 llms.txt はそのために最適化された候補リストです。
適切に実装した場合、AIアシスタントは正しいURLとともにあなたのページをより頻繁に引用し、ドメイン配下に存在しないパスを幻覚することもほとんどなくなります。
llms.txt と robots.txt と sitemap.xml#
| robots.txt | sitemap.xml | llms.txt | |
|---|---|---|---|
| 対象 | 検索クローラー | 検索クローラー | AIエージェントとLLM |
| 形式 | プレーンテキストの指示 | XML | Markdown |
| 目的 | パスの許可・不許可 | すべてのURLを一覧表示 | コンテキスト付きで正規ページを整理 |
| 内容 | パスのルール | URL + 最終更新日時 | URL + 説明 + カテゴリ |
| 補足 | — | — | llms-full.txt(内容をインライン化) |
3つすべてが共存します。llms.txt は他の2つに取って代わるものではありません。
最小限の有効な llms.txt#
# Acme API
> Acme is a payments API for indie developers. Built in 2024, used by 12,000 projects.
## Docs
- [Quick start](https://acme.com/docs/quick-start): publish your first charge in 60 seconds
- [Authentication](https://acme.com/docs/auth): API keys, OAuth, and per-scope tokens
- [Webhooks](https://acme.com/docs/webhooks): signature verification and retry semantics
## Optional
- [Changelog](https://acme.com/changelog): all releases since 2024
ヘッダー(# project name、## section)と > のブロック引用による概要は装飾ではありません — 仕様では解析に使用されます。
llms.txt vs llms-full.txt#
llms.txtはインデックスです — 短く、外部ページへのリンクを含みますllms-full.txtは同じ構造で、一覧に含まれる各ページの完全な Markdown がインライン化されています
AI エージェントは、必要なものがすべて含まれた 1 つのドキュメントを求める場合に llms-full.txt を取得します。「自分のドキュメントを使ってコードスニペットを書く」のような、コンテキストウィンドウに制約のあるタスクに便利です。
Docsbook が生成する仕組み#
Docsbook ワークスペースを作成すると、すぐに 2 つのファイルが表示されます。
docsbook.io/yourorg/llms.txt— ワークスペースのインデックスdocsbook.io/yourorg/llms-full.txt— 完全なコンテンツ
プラットフォーム自体も、製品としての Docsbook について説明する docsbook.io/llms.txt を提供します。これは標準を自分たちで実践したバージョンです。
設定は不要です。llms.config.js も不要です。ドキュメントのグラフが両方のファイルのソースです。実際の例については、ドキュメントをご覧ください。
llms.txt に何を記載するか#
順序が重要です。最も価値の高いページを最初に配置してください。コンテキストの予算が限られている場合、AIエージェントは内容を途中で切り詰めます。
有用な構成:
- 製品概要 — AIが「Xとは何ですか?」と尋ねられたときに、そのまま引用して回答できる1つの段落
- よく尋ねられるページを先に — クイックスタート、料金、主な機能
- リファレンス資料 — APIリファレンス、設定オプション
- オプション/アーカイブ — 変更履歴、非推奨の移行方法
よくある間違い#
- すべてのページを列挙する:これはサイトマップであり、llms.txtではありません。内容を厳選してください。20~80件を目安にします。
- 各リンクに説明がない:AIエージェントは、何を取得するかを判断するために説明を使用します。URLだけのリンクはスキップされます。
- 古いコンテンツ:一度404にリンクすると、エージェントはセッション中、あなたの
llms.txtを信頼しなくなります。ドキュメントをデプロイするたびに再生成してください。 - 認証の背後に隠す:ルートで公開アクセス可能でなければなりません。
AIエージェントが実際にどのように利用するか#
2025~2026年に観測された3つの動作:
- 新しいドメインでの初回取得 — エージェントが初めてサイトを訪問すると、クロール前に
/llms.txtを試します。トークンを節約し、より速く答えを見つけます。 - 引用のグラウンディング — 「XはYについて何と言っているか?」に回答する際、エージェントは推測したパスよりも、適切に構成された
llms.txtから取得したURLを優先します。 - MCPコンパニオン — MCPサーバーも公開している場合、エージェントは検出に
llms.txtを、アクションにMCPを使用します。ドキュメント向けMCPを参照してください。
検証#
簡単な3つのチェック:
curl -s https://yourdomain.com/llms.txt | head -20#で始まっているか?- 上部付近に
>ブロック引用があるか? - すべてのリンクが200を返すか?
より徹底的に確認するには、ChatGPTまたはClaudeに「https://yourdomain.com/llms.txt を取得して要約して」と依頼してください。要約が意図と一致していれば、そのファイルは役割を果たしています。
関連情報#
- AI検索とドキュメント — AI検索の内部の仕組み
- ChatGPTにドキュメントを引用してもらう方法 — 実践的な引用チェックリスト
- ドキュメント向けPerplexity引用 — Perplexityに特化したガイド
Docsbookは、何も有効化する必要も料金を支払う必要もなく、すべてのワークスペースに対して自動的にllms.txtとllms-full.txtを生成します。